外航海運船員の船乗り日記

外航船員が船上(ときどき陸上休暇)で送る波乱万丈(?)な日常生活です

普通の大学を卒業したのに何故船乗りとなったのか。外航船員を志した理由。

前の記事でも説明した通り、外航船員という仕事はとても珍しい職業で、一般の人にとってはあまり馴染みのない仕事かもしれません。

seafarer.hatenablog.com

 今回は何故外航船員になったのか、その理由について説明したいと思います。

 

 

 

外航船員を知ったきっかけ

実は私は普通の大学を卒業しています。

 

従来、船乗りになる人は商船系の大学や専門学校を卒業し船乗りに必要な国家資格を取得しなければなりませんでした。

しかし、現在は普通の大学で就活をして、会社に入ってから自社養成海上社員として船乗りに必要な資格を取得するという道もあります。

私の場合はそのような形で会社に入り、船乗りになりました。

 

では、就活を始める前から「船乗りになりたい!」という思いを持っていたのかというと、そうではありませんでした。

 

実は私が外航船員(船乗り)という仕事を知ったのは就活を始めてからでした。

それまでは船乗りという仕事に関する知識はまったく無く、他の人と同じように「船乗り=漁師」ぐらいの感覚を持っていました。

 

外航船員の知る前に考えていた進路

私は元々就活を始める前は海運業界に興味はなく、エネルギー系の業界に興味を持っていました。

 

しかし、そういった業界のインターンに参加したことで自分の中で思い描いていた仕事像と実際の仕事にズレがあったということを感じてしまいました。

 

そんな中で大学内で行われた企業説明会に参加した際に、「外航海運の海上職」という仕事があることを初めて知りました。

当初は「海運業界にはあまり興味はないかな」と思っていたのですが、試しに説明会に参加してみるとその仕事内容に興味を惹かれました。

 

そして外航船員という仕事について調べていくうちに、これこそが自分にとって理想の仕事だ!と感じるようになりました。

 

外航船員を志した理由

 最終的に就活が本格的にスタートする頃には外航船員を第一志望となっていました。

私が何故外航船員を志したかという理由はいくつかあるのですが、

最大の理由は「外航船員は長期休暇を取得できる」という点です!

 

 

よくある話で、「社会人になってからはまとまった休暇を取ることができないから学生のうちに海外旅行とかしておいた方がいいよ」といったようなことを聞いたことがある人もいると思います。

私も学生の時から海外旅行が好きでしたが、社会人になったらなかなか旅行に行くこともできないんだろうなと考えていました。

 

しかし、外航船員の場合は違います。

社会人になってからも長期休暇を取得することができるからです。 

 

一般的に日本人外航船員は半年船の上で仕事をして、下船後に2,3か月の長期休暇を取得するというワークスタイルです。

 (最近は一度の乗船で仕事する期間を短くしようという流れが出てきている)

 つまり海外旅行などに費やす時間は十分にあります。

 

私はこの事実を知った時にこの仕事は自分にとって最高の仕事だと感じました。

実際に長期休暇中、必ず一回は海外旅行をするという生活を送っています。

(最近はコロナの影響で海外旅行ができていませんが…。)

 

私のように海外旅行が好き!旅をすることが好き!という人には外航船員という仕事は最高の仕事だと思います。

 

以上、私が外航船員を志した理由でした。