皆さんはコンテナターミナルにあるキリンのような形をした巨大なクレーンを見たことがありますか?
今回はコンテナの積み下ろしを行うガントリークレーンについて説明していきたいと思います。
ガントリークレーンとは
仕組み
ガントリークレーンとは、コンテナの積み下ろしを専門に行うクレーンのことで、その見た目から「キリン」と呼ばれることもあります。
クレーンのアーム部分(キリンで例えるなら首の部分)はブームといい、上下に動かせるようになっています。
実際にコンテナの積み下ろしを行う際にはブームを動かし、船の上を跨ぐようにして作業を行います。
また、ガントリークレーンの足元を見ると、レールと車輪がついていることが分かると思います。
このレールに沿ってガントリークレーンは水平移動ができるようになっています。
コンテナ積み下ろしの方法
コンテナの積み下ろしはスプレッダーと呼ばれる吊り具を操作することで行っています。
スプレッダーはブーム上を素早く動くことができます。
スプレッダーの四隅とコンテナの四隅を一致させた状態でロックすることでコンテナを持ち上げることができるようになります。
コンテナをロックする方法にはツイストロックと呼ばれる機構が使われています。
コンテナの四隅に開いている小さな穴にスプレッダーのロック機構を差し込み、その状態でロック機構を90度回転させることでロックするという仕組みです。
(参考:緊締装置 - Wikipedia)
コンテナ船の荷役にかかる時間はこのガントリークレーンを操作する人の技量にかかっていると言っても過言ではなく、熟練した操縦士は物凄い速さでコンテナの積み下ろしを行っています。
操作方法
ガントリークレーンの操縦士はブーム上を移動するトロリー(操縦席)からクレーンを操作しています。
写真を見るとトロリーの中の操縦士が真下を向きながらクレーンを操作している様子が分かると思います。
何十メートルも先にあるコンテナとスプレッダーの位置が合わさるように繊細な操作をしなければならないため、非常に技術が必要な仕事です。
また、近年はカメラ等を用いてオフィスから遠隔で操作できるガントリークレーンも存在するようです。
ガントリークレーンの大きさ
ここまででも何枚かガントリークレーンの写真を載せてきましたが、船からの写真を見てもガントリークレーンの大きさがあまり伝わらないかもしれません。
しかし、実際のガントリークレーンは巨大です!
陸側から見るとその大きさが伝わると思います。
これだけ巨大なクレーンを操作していると考えると改めて操縦士の人は凄いなと感じます。
以上がコンテナの積み下ろしを行うガントリークレーンについての説明でした。
コンテナターミナル内では今回紹介したガントリークレーン以外にも様々な重機が活躍しています。
また別の機会にそれらの機器の紹介もしていきたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!