今回は先日見かけた「コンテナターミナルの効率性ランキング」に関するニュースを紹介したいと思います。
ニュース内容
先日、ニュースサイトで以下のような記事が掲載されていました。
世界銀行と調査会社「IHSマークイット」が世界のコンテナ港湾の効率性を比較したランキングを発表し、横浜港が1位に選ばれた。
コンテナ船の滞在時間や荷役技術などさまざまな指標で他港を上回り、世界で最も効率的にコンテナの積み降ろしができる港と評価された。
調査は世界351港の765のコンテナターミナルを対象に初めて行われ、集計手法の違う2種類のランキングを公表した。
統計的手法のランキングを見ると、2位はサウジアラビアのキングアブドラ港、3位は中国・赤湾港、4位中国・広州港、5位台湾・高雄港と続き、アジアの港湾が上位を占めた。国内を見ると、清水港が12位、名古屋港が16位、神戸港が19位、東京港が35位だった。
実際のデータに主眼を置いた管理的手法のランキングでも横浜港が1位だった。
世界中にある765のコンテナターミナルの中から横浜港が効率的な港として1位に選ばれたという記事です!
その他にも、清水港、名古屋港、神戸港、東京港などもランキング圏内に入っているようで、国内のコンテナターミナルが多数ランキング入りしていることを嬉しく思います。
コンテナターミナルの効率性
以前、コンテナターミナルに関して以下のような記事で紹介しました。
この中でも簡単に触れましたが、コンテナターミナルの効率性にはガントリークレーン操縦士の技術力とコンテナプランナーのコンテナ積み下ろし計画の効率性が大きく影響します。
ガントリークレーン操縦士の技術力
コンテナの積み下ろしはガントリークレーンによって行われています。
クレーンオペレーターがコンテナの積み下ろしに手間取ると当然荷役時間は長くなり、効率性は低下します。
そのため、今回のニュース記事は日本のコンテナターミナルで働くガントリークレーン操縦士の技術力の高さを示しているとも言えます。
コンテナ荷役プランナーのコンテナ積み下ろし計画
荷役効率はコンテナ荷役プランナーのコンテナ積み下ろし計画にも左右されます。
例えば、上手くコンテナの積み降ろしを計画すれば、ガントリークレーンが1往復する間にコンテナの積みと降ろしを1回ずつ行うことができます。
その場合荷役にかかる時間は単純計算で半分近くまで短縮されます。
つまり、今回のニュース記事は横浜港のコンテナ積み下ろし計画は無駄のない効率的なものであるということも物語っています。
以上が、コンテナターミナル効率性ランキングについての紹介でした。
コンテナターミナルの大型化などは、他のアジア各国などと比べてまだまだ日本は遅れている印象があります。
そんな中でも技術力の高さを証明することができたのはとても嬉しいニュースでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!