私は機関士として普段は騒音のひどい機関室で働いています。
今回は、機関室で働く上で必要不可欠な耳栓について紹介していきたいと思います。
耳栓の種類
フォームタイプ(Foam earplugs)
フォームタイプの耳栓はスポンジ状の柔らかい素材で作られています。
本体の弾性によって形状変化し耳穴に差し込んだ後に膨らむため、耳穴にしっかりとフィットするようになっています。
他の形状の耳栓と比べてフィット性が高く、遮音性が高いという特徴があります。
また、柔らかい素材で作られているため長時間つけていても耳が痛くなりにくいです。
欠点としては、何度か使用していると弾力性が弱くなり、徐々に遮音性が低くなるという点が挙げられます。
元々使い捨てることが想定された製品になっているため、弾力性が弱くなった場合には新しいものに替える必要があります。
フランジタイプ(Flanged earplugs)
フランジタイプの耳栓は主にシリコンラバーを素材として作られています。
傘が連なったような形になっているものやキノコのような形をしているものなど様々な形があります。
フランジタイプはフォームタイプと比べて着脱性に優れています。
フォームタイプよりも遮音性はやや劣りますが、短時間のみ使用する場合や着脱する機会が多い場合にはフランジタイプの方がオススメです。
欠点としては、シリコンの素材で作られているためスポンジ状のフォームタイプよりも固く、長時間使用していると耳が痛くなる場合がある点が挙げられます。
イヤーマフ(ear muffs)
イヤーマフは耳栓ではなく耳当てですが、耳栓と同じように防音目的で船内でも使用されているため取り上げます。
イヤーマフの利点はイヤホンと併用することができる点です。
別の記事でも説明した通り、船内ではコミュニケーションにトランシーバーが用いられています。
トランシーバーにイヤホンを装着した場合、耳栓では併用しづらい点がありますがイヤーマフの場合はその心配がありません。
また、船内では基本的にヘルメットを着用して仕事をすることになるのでイヤーマフとの相性もいいです。
しかし、イヤーマフを装着していると保護ゴーグルやヘッドライト等の他の道具をヘルメットに装着することが困難になるというデメリットもあります。
耳栓の正しいつけ方
ところで、皆さんは耳栓の正しいつけ方をご存知ですか?
安全保護具で有名なミドリ安全の公式HPではイラスト付きで分かりやすく説明されています。
こちらのイラストで示されているように、耳栓を挿入する際には反対側の手で耳を上に引っ張るのが正しい耳栓のつけ方です。
こうすることで耳の穴がまっすぐとなり、しっかりと耳栓を入れることができます。
耳栓だけでなくカナル型イヤホンなどをつけるときもこのように装着した方がフィット性が上がるので試してみてください。
オススメの耳栓
それでは、耳栓に関する予備知識はここまでにして、オススメの耳栓を紹介していこうと思います。
1位:モルデックス(フォームタイプ)
私が一番オススメする耳栓はモルデックスのフォームタイプです!
この耳栓は遮音性が高く、長時間使用していても耳が痛くなりません。
モルデックス フォームタイプ
モルデックスのフォームタイプはカラーバリエーションは沢山あるので、気に入った色を選ぶこともできます。
モルデックス メテオ(スモールサイズ)
耳が小さい人はこちらのスモールタイプの方がオススメです。
2位:モルデックス ロケッツ(フランジタイプ)
3位:3M(スリーエム)ウルトラフィット
(おまけ)オススメ耳栓ケース
ノーブランドで一見すると怪しい製品なのですが、とてもいい製品です!笑
モルデックスの耳栓を入れた場合、次のようにピッタリ入りケースの耐久性も高いです。