こんにちは、外航船員のCfarerです。
なかなか船の生活というのは普通に陸で生活している人にはイメージしづらい部分があると思います。
そこで、今回は船乗りの乗船生活あるあるをまとめてみました。
あくまでも個人的な意見なので賛否両論あるかとは思いますが、なんとなく船の生活を感じてもらえると嬉しいです!
船乗りあるある
曜日感覚がなくなる
船の上では基本的に月に1,2回しか休日がありません。
そのため、曜日感覚がなくなることがよくあります。
船によって、日曜日は洋食(パン)の日、金曜日はカレーの日など、曜日によって出てくる食事が固定されている場合があります。
その場合には「そういえば今日は日曜日だったな」などと思い出すことができます。
また、土日になると陸側から送られてくるメールが激減するので、メールの受信数から休日だということを思い出したりします笑
揺れに合わせて階段を昇る
穏やかな日にはあまり揺れを感じることはありませんが、
気象海象の悪いときには船は大きく揺れるときもあります。
船が揺れているときには階段で落下する危険も高まるため、注意して利用する必要があります。
一方で、船が揺れているときに階段を利用する利点が一つだけあります。
それが「揺れに合わせて階段を昇ると楽」ということです!
外航船は船が大きく、揺れの周期もゆっくりなことが多いです。
そのため、船の揺れに合わせて階段を昇ることで楽に階段を昇ることができます。
下船後の欲しいものリスト(やりたいことリスト)を作成する
乗船中の楽しみの一つとして下船後の欲しいものリスト(やりたいことリスト)を作成するということがあります!
特に下船が近づいてくるとリスト作成を始める人が多いと思います。
船に乗っているときは気になるものを購入したり、
興味のあるところに旅行に行くことはできませんが、
それらを妄想しているだけで良い暇つぶしになります!
しかし、やる気満々でリストを作成しても実際下船してみると「まぁいいや」という気持ちになることもあります笑
下船が近くなると筋トレを始める
下船が近づくと筋トレを始める人も多いです。
もちろん、下船後に標準を合わせてシェイプアップするためです!
そもそも船乗りの中には筋トレが好きな人も多く、そういった人達は下船など関係なく毎日筋トレに勤しんでいます。
筋トレガチ勢の場合には、下船が近づくと身体を絞るために減量期に入る人が多いと思います。
下船に向けて髪を伸ばす
外航船員は基本的に船に乗っている間には自分で髪を切ったり、乗組員の中で定評のある人に髪を切ってもらったりしています。
船に乗っている間は同じ船の乗組員以外にはほとんど人と会うこともないため、最悪髪型で失敗しても大して問題はありません。
しかし、下船後にはそういう訳にはいきません。
久しぶりに友達と会うなど色々な予定があることも多く、身だしなみに気を遣う必要があります。
そのため、下船後すぐに髪を切りに行けるように下船が近づいてくると髪を伸ばし始める人が多いです。
自己配乗を始める
先程からも「下船が近づいてくると…」などと何度も発言をしていますが、
船に乗っている人は「あと1ヶ月ぐらいで下船かな」とか「次の船は〇〇だな」といったような自己配乗(勝手に自分の乗下船計画を予想)を始める傾向があります。
乗船前には人事部からある程度の乗船期間を聞いて乗船しています。
しかし、人員繰りの問題や何らかのトラブルで乗船期間が延びてしまうことは良くあります。
そのため、基本的に自己配乗は外れることが多いです笑
動物を見つけると仲間意識が芽生える
外航船に乗っていると同じ船の乗組員以外の生き物を見ることがほとんどなくなります。
そのため、渡り鳥やイルカ、クジラなどの生物を見かけると何となく仲間意識のようなものが芽生えます。
陸に近づき携帯の電波が入るとテンションがあがる
最近は船のWi-fiも進歩しているため通信速度が速くなっていますが、
やはり陸上の電波と比べると雲泥の差があります。
船の生活に慣れてしまうと陸上の携帯電波が入ったときのスピードに驚きます笑
また、多くの船では一日に使用できるWi-Fiの通信量や通信時間が制限されていますが、自分の携帯電波が入れば好きなだけ使用することができます。
そのため、陸上の電波が入るとテンションがあがる人が多いです。
離島などの近くを通るため携帯電波が入る可能性があるときには、電波が入りそうな時間帯を連絡するというのは航海士の重要な任務となります。
下船日は船がキレイに見える
長い間船に乗っていると乗船生活にも飽きてきて、
船の汚れや悪い所が目に付くようになります。
(実際に時間経過で汚れているだけかもしれませんが...)
しかし、下船日は船がキレイに見えます!
というよりも世界がキレイに見えます!
船乗りの中には、「下船の瞬間を経験するために乗船している」というようなことを言う人もいます。
乗船中はやれることも限られていますが、
一度下船してしまえばお金も十分貯まっているため、長い休暇を思う存分楽しむことができます!
以上が船乗りあるあるでした!
パッと思いつくものを列挙したので他にも探してみれば色々なあるあるがあるとは思います。
冒頭でも述べましたが、なんとなく船乗りの生態を感じてもらえたら嬉しいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました!