船乗りをしていると陸の人では中々体験できない貴重な体験をすることができます。
その一つとして「グリーンフラッシュ」という現象を皆さんは知っているでしょうか?
今回は、グリーンフラッシュについて説明していきたいと思います。
グリーンフラッシュとは
皆さんはグリーンフラッシュという言葉を聞いたことがありますか?
グリーンフラッシュというのはWikipediaによると以下のようなものを指します。
グリーンフラッシュ(英:green flash)は、太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたいたり、太陽の上の弧が赤色でなく緑色に見えるようになる[1]、稀な現象。緑閃光(りょくせんこう)ともいわれる。
つまり、太陽が地平線付近において沈む瞬間または出てくる瞬間に緑色に輝く現象のことです!
夕日が赤く見える現象と原理は基本的に同じですが、特別な状態において赤色の波長の光のみが遮られ、緑色の波長の光のみが届いたときに太陽が緑色に光り輝きます!
グリーンフラッシュを見ることができる条件というのは非常に厳しく、その確率は極めて低いと言われています。
詳しい観測条件までは把握しきれていませんが、少なくとも次の2点は観測のための最低条件だとされています。
- 地平線、水平線において日没または日の出の観測ができること
- 空気が非常に澄んでいること
そのため、グリーンフラッシュを観測するためには離島など特別な環境に行く必要があります。
しかし、よく考えてみてください。
離島以上に地平線、水平線が見やすく、空気が非常に澄んでいる環境が他にはないでしょうか?
そうです、船の上です!
外航船に乗って大海の真ん中まで行ってしまえば四方どこを見渡しても地平線しか存在せず、その空気も非常に澄んでいます!
船乗りならグリーンフラッシュを見れるのか
ここまでで説明した通り、船乗りになってしまえばグリーンフラッシュを見る環境など簡単に揃います。
ということで、グリーンフラッシュの写真を掲載したいと思います。
(Sonnenuntergang vor Estreito da Calheta am 12. Dezember 2016 IX Ausschnitt.jpg - Wikipedia)
……すいません、自力でグリーンフラッシュの写真を取ることはできませんでした。
一つ言い訳をさせていただくと、私は機関士として働いているため、実は海を見る機会はあまり多くありません。
船の上に乗っているのに一回も海を見ないで一日が終わることもあります。
そういう訳で外航船に乗っているにも関わらず、私はグリーンフラッシュを一度も見たことがありません。
もし、身近に航海士の方がいれば、その方は私よりもグリーンフラッシュを見たことのある確率が高いと思うので是非聞いてみてください。
いずれにせよ、船に乗っているとグリーンフラッシュを見ることができる確率が高いということは事実です。
それにも関わらず私が今までグリーンフラッシュを見たことがないということは、その現象を見ることのできる確率が非常に低いということを証明できていると思っています。
以上が船乗りとグリーンフラッシュについて説明でした。
自前で写真が用意できなかったのは残念ですが、もし友達にグリーンフラッシュのことを話す機会があれば、「船乗りでも中々見ることができないらしいよ」と笑い話で使って頂ければ幸いです笑